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今さら聞けない電気製品の「定格」とは?(電源編)


LED Matrix PCB / Randomskk


家事、娯楽、移動手段、そして仕事。

日常の全てに電子機器を使用する我々にとって、電気は最も身近なエネルギーである。

特に筆者のようなスマホやPCを常時眺めているような類の人は言わば「電気依存者」のようなものだ。

筆者は今PCを使ってこのblogを書いているし、隣では石油ファンヒータが稼動して部屋を暖めてくれている。

蛍光灯は部屋を明るく照らすし、スピーカーからは素晴らしい音楽が流れ続ける。

こう考えると、本当に電気製品に囲まれて生活していることを実感できる。



さて、そんな電気製品だが、それぞれが電力を消費して動くものである。
(当たり前だが)

その製品がどの程度の電力を消費するのか、また、どのような電気を使って動作するのかを明記したものを「定格」と呼ぶ。

今回は今さら聞けない、電気製品の「定格」について改めて説明していきたい。


【電源】は基本中の基本だ


電源タップ / Sekikos



動作の源である電源は最も重要な定格の1つだ。

コンセントから供給する類の製品であれば「AC100V」、USBから給電される機器は「DC5V」であることが一般的だ。

これ以外にもACアダプタを使用する製品であれば「DC3V」や「DC12V」などの様々な電圧で動作する機器が存在し、ネットワーク機器などでPoE給電のものであれば「DC48V」となる。


電気には【AC(交流)】と【DC(直流)】が存在するのはご存知の通りだが、家庭用のコンセントに供給されている電力は普通「AC100V」だ。

一方、電気製品を実際に動かしている電力は【DC】なのである。

ACは大きな電圧(6600Vや660V)から小さな電圧(100Vや200V)に変換することが簡単であり、長い距離を運ぶのに便利だが、一般的な家電を動かすのには向かない。

そこで、ACアダプタや電子機器の内部で「AC - DC変換」を行って動かしているのである。


従って、定格電源と言うのは

「電子機器を動かすためのDC電力を作るために入力して欲しいAC電力」

または

「電子機器を動かすために入力して欲しいDC電力」

と理解して概ね差し支えない。


充電器やアダプタの形が違って使えない、ということを経験したことがある人もいると思うが、形はどうあれ定格表記されている電源を無理やりにでも与えてしまえば電気製品は動いてしまうのである。


半田付けで無理やり供給することも出来る
 


ちなみに、電池も種類によって電圧が異なるため、形状が同じように見えても電源としての能力は異なる可能性があるので注意が必要だ。


また、以下のサイトで各国の電源が分かりやすくまとめられている。

海外電圧一覧表|株式会社YAMABISHI


表を見ていただければ分かるが、日本は一般的な商用電源が100Vとかなり低い。

周波数が地域で違うのも非常に珍しいため、実は電源でも大昔から「ガラパゴス化」していたことが分かる。


最近は対応電源の幅が広い製品が多いため海外旅行時にわざわざコンバータを持ち歩くことは少なくなったが、比較的マイナーな国へ出かける際には一応確認しておきたい。


非常に基本的な事項だけをダラダラと書いているが、「今さら聞けないシリーズ」として根気強く執筆していきたい。

次回は「消費電力」について説明したいと思う。
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美容室ではなく「理容室」での散髪をおすすめする理由


New hair / @boetter


いきなりだが、筆者は散髪が好きだ。髪の量が多い体質のため、散髪の後はとても軽くなった気持ちになり、自宅での洗髪時などは何とも言えない爽快感がある。

10代から20代半ばまでは美容室で髪を切ってもらっていたのだが、ある日から何かに導かれるように理容室(いわゆる床屋さんだ)に通うようになった。

今回は、筆者が散髪を美容室でなく理容室で行うことをお勧めする理由を紹介したい。


1. 予約が不要

日ごろ忙しい日々を送るビジネスパーソンにとって、1週間や2週間も先の週末に散髪の予約を入れるのはなかなか難しいし、何より非常に面倒くさい。

しかし、そんなことを考えて散髪を先延ばしにしてしまうと徐々に収拾がつかなくなり、ヘアワックス等でのセットも決まらなくなる一方となってしまう。

その点、理容室は飛び込みでの入店が基本である。混雑している場合は待合室で待つスタイルの店が多いため、「思い立ったら散髪」という行動を取ることが出来る。

仮に待つことになっても、大抵の場合「ゴルゴ13」か「こち亀」、もしくは「島耕作」が置いてあるので暇つぶし対策は完璧だ。


2. シェービングが標準サービス

いわゆる「顔剃り」が標準のサービスであることは大きなメリットだ。

そもそも剃刀を使った業務は理容師の有資格者にのみ認められた行為のため、有資格者が勤務するエステサロン等の専門店に行かない限りは理容室以外でシェービングのサービスを受けることが出来ない。

シェービングをしてもらうことで普段自分では剃りきれていない髭を処理できる他、鼻や口、まぶたといった立体的な部分の産毛をしっかり剃ってもらえるため、毛穴に溜まった皮脂を取り除くことが出来る。

一時的なものと言ってしまえばそれまでだが、非常にリフレッシュした気持ちになれるため、筆者はこのシェービングのサービスを心から愛している。

元祖男性用エステと言っても過言ではない・・・ような気がする。


3. 経済的

最近では「10分1000円」などという謳い文句で格安の散髪サービスを提供している店舗が多いが、そもそも理容室は(1000円とまでは行かないが)かなり経済的な料金設定の店舗が多い。

当然高級店というものは存在するが、美容室と理容室のそれぞれで価格設定の中央値を調べれば理容室の方がお安い結果になるだろう。
(※ 美容室はパーマや染髪などの高額メニューの注文率が高いという理由もある)

ここ最近筆者の通っている理容室もカット、シャンプー、シェービングで1,800円と非常にリーズナブルな料金設定だ。

男性の場合、経済的な美容室だったとしてもカット・シャンプーで3,000円前後が関の山ではないだろうか。

「コスパ」という指標が重要視されるようになってしばらくだが、まさに理容室のコスパは非常に高いと言える。


4. 意外とお洒落なカットをして貰える

意外と、という言葉遣いが微妙なニュアンスを醸し出しているが、世の男性(特に10代~30代)は幼少期に理容室で自分の意に反したカットをされた忌まわしい記憶が強く残っているのではないだろうか。

筆者も例外ではなく、妙に前髪だけ長めのスポーツ刈りや、持参したファッション誌の切り抜きとは程遠い髪型にされて落ち込んだトラウマがある。

しかし、近年は若い男性客を美容室に奪われている危機感からか、流行の髪形をしっかり抑えたカットを行ってもらえるところが多い。

特に若い理容師に担当して貰った時の満足度は特筆すべきものだ。

普段年配の客が多いからかもしれないが、たまに流行の髪形を要望されることが理容師自身のモチベーションを上げているのだろう。

こうなると価格に見合わないほどに細かく仕上げて貰えるのがとても嬉しい。



他にもシャンプーの指圧が強くて気持ち良いとか、日曜日に必ず競馬のラジオが流れているとか好きな理由は多々あるのだが、大きくは以上の理由から特に理容室での散髪を強くお勧めしたい。


ちなみに、パーマやカラーを含めた得にデザイン性の高い髪形を要求する場合は「美容」の領域になるため、素直に美容室に行く方が良いだろう。

あくまでも理容師は「髪を切って整える」ことに対してのプロフェッショナルだ。



尚、最後に断っておくが筆者の利害関係者に理容業界の人はいないので悪しからず。完全に個人の趣味である。

それと、可愛い女性と出会いたい場合はやはり美容室の方が良い。美容室は意外と出会いがあるところなのだが、それについてはまた別の機会に詳しく書きたいと思う。

【小ネタ】餅が絶対に網にくっつかない焼き方

正月である。黒豆、伊達巻、栗きんとん。おせち料理の品目は多々あれど、なんといっても正月の主役は餅だ。

実家暮らしで母親に作ってもらっていたときは知る由もなかったが、自分で餅を焼くと必ず「くっついて」しまうことに気が付く。

オーブントースターでも、フライパンでも、ストーブでも、問答無用でくっつく。それが餅だ。

くっついても取ればいいじゃないか、と言われればそれまでだが、個人的にこの「くっつき」が許せないと長いこと思っていた。

ところが今年、嫁が普段使っていたアイテムを駆使することでこの問題を100%解決出来ることに気が付いた。



我が家で活用している(らしい)AEONのPB製品「フライパンで使えるホイル」である。

我が家はヘルシオで餅を焼くので、大皿の上に網皿をセッティングするのだが、その網皿の上にこのホイルを敷く。



この状態で焼きあがった姿がこちら。



・・・焼き加減については今回は不問としたい。

従来であれば餅を取り出す際に網としっかりとくっついてしまい、何となくイライラするところだが、



この通り全く問題なし。



全ての餅を取り上げても全くくっついていない。

正月中に6回ほど餅をこの方法で焼いてみた結果、一回も失敗することなく焼くことが出来た。


この製品だが、本来はフライパンで魚を焼くときに使用するものらしい。

同じような目的の製品にキッチンペーパーというものがあるのだが、こちらのホイルの方が熱伝導が良いらしく焼き加減が良い。

それに加えてキッチンペーパーよりもくっつかないため、個人的には大変関心してしまった。


PB製品ではなく、一般的なメーカー製品でも同等品が市販されているはずだが、当然そちらでも同じ効果が期待できるはずだ。


妻から言わせると「何を今さら」ということのようだが、こういった生活の便利グッズに縁のない諸兄には是非参考にして頂きたい。

【DIY】家電の電源プラグ(コンセント)が壊れたので5分かけて修理してみた



悲劇である。

年末の大掃除で日頃目の届かない場所まで綺麗にしよう。その一心でレンジ台の裏側を覗いた瞬間に違和感に気づいてしまった。

我が家で5年以上愛用しているヘルシオ(AX-HC4)の電源プラグの様子がおかしい。

電源プラグと自宅のコンセントを繋ぐ「延長コード」のプラスチック部分が溶けてしまい、電源プラグと延長コードが完全に融着されてしまっていたのだ。

本当にしっかりと融着してしまっているため、電源プラグを取り外すこともできず、このままでは大事なヘルシオが延長コードと一生一緒にいなければならなくなってしまった。

(セガサターンが故障しフタが空かなくなる事態が発生し、そのサターンが故障前にプレイしていた「超兄貴」専用マシンになってしまったというエピソードとどこか似ている)


何よりショックなのは、この状態に気づかずに長期間に渡って家電を稼働させていたことである。

電源プラグはAC100Vの商用電源を引き込むポイントであり、埃などの抵抗成分が入り込むことで火災等に繋がる恐れがあるのは言うまでもない。


実効的には使用に問題はなかったのだが、気づいてしまったからには放置するわけにもいかず、大掃除の最中に急遽応急処置を行うことになった。


先ずは状況確認。



ヘルシオの電源プラグ(黒)と延長コード(白)である。

延長コードがすっかり変形してしまっているのが見てわかる。


前述の通り電源プラグを抜くことができないため、思い切ってプラグ直前のケーブルを切断する。



ここで、次の作業のためにケーブルの中央を割っておく。

次に、ホームセンターで100円で購入した電源プラグをドライバーを使って開ける。

(今回はパナソニック WH4415Bを使用した)


  

一目瞭然の構造だが、ネジにコードをかしめて導通させる仕組みなので、ネジを全開までゆるめておく。

その後、事前に割っておいた電源ケーブルの先端の被覆を剥き、ネジを締め込むことで電気的な修理は完了だ。



この際、ネジはしっかり締め、電源ケーブル同士が絶対に接触しないよう十分な空間が確保されていることを確認する。

最後に電源プラグのフタを締めて作業は完了。



この時、もし可能であればテスター等でプラグの端子間が絶縁されていることを確認したい。



修理を行った電源プラグを使用してヘルシオを稼働させたが、特に問題はないようなので応急処置としては良しとした。


一応のコメントだが、基本的に家電製品をユーザが改造することはメーカの取扱い説明書で禁止とされている。
また、今回の記事を参考に作業を行い、何らかの問題が発生しても責任は負えない。DIYはあくまでも自己責任である。



最後にちょっとした考察。

今回問題のあった延長コードだが、使用定格は125V / 15Aの一般的なものだ。

ヘルシオの電源プラグの定格も同じであり、電子レンジ機能の1000W使用時にも十分余裕のある数字である。

では、何故プラスチックが溶け出してしまったか。

完全な推測だが、電力定格は満足していたものの、燃焼定格を超過していたのではないだろうか。

調理器具という特性上、かなりの高負荷が数十分に渡って継続することがあり得る。

早速電気店で熱に強いと謳っている延長コードを購入して代替することにした。



というよりも、そもそも100均の延長コードを使っているのに無理があったと反省するのであった。