2014/01/23 Category : 小ネタ 今さら聞けない電気製品の「定格」とは?(電源編) LED Matrix PCB / Randomskk 家事、娯楽、移動手段、そして仕事。 日常の全てに電子機器を使用する我々にとって、電気は最も身近なエネルギーである。 特に筆者のようなスマホやPCを常時眺めているような類の人は言わば「電気依存者」のようなものだ。 筆者は今PCを使ってこのblogを書いているし、隣では石油ファンヒータが稼動して部屋を暖めてくれている。 蛍光灯は部屋を明るく照らすし、スピーカーからは素晴らしい音楽が流れ続ける。 こう考えると、本当に電気製品に囲まれて生活していることを実感できる。 さて、そんな電気製品だが、それぞれが電力を消費して動くものである。 (当たり前だが) その製品がどの程度の電力を消費するのか、また、どのような電気を使って動作するのかを明記したものを「定格」と呼ぶ。 今回は今さら聞けない、電気製品の「定格」について改めて説明していきたい。 【電源】は基本中の基本だ 電源タップ / Sekikos 動作の源である電源は最も重要な定格の1つだ。 コンセントから供給する類の製品であれば「AC100V」、USBから給電される機器は「DC5V」であることが一般的だ。 これ以外にもACアダプタを使用する製品であれば「DC3V」や「DC12V」などの様々な電圧で動作する機器が存在し、ネットワーク機器などでPoE給電のものであれば「DC48V」となる。 電気には【AC(交流)】と【DC(直流)】が存在するのはご存知の通りだが、家庭用のコンセントに供給されている電力は普通「AC100V」だ。 一方、電気製品を実際に動かしている電力は【DC】なのである。 ACは大きな電圧(6600Vや660V)から小さな電圧(100Vや200V)に変換することが簡単であり、長い距離を運ぶのに便利だが、一般的な家電を動かすのには向かない。 そこで、ACアダプタや電子機器の内部で「AC - DC変換」を行って動かしているのである。 従って、定格電源と言うのは 「電子機器を動かすためのDC電力を作るために入力して欲しいAC電力」 または 「電子機器を動かすために入力して欲しいDC電力」 と理解して概ね差し支えない。 充電器やアダプタの形が違って使えない、ということを経験したことがある人もいると思うが、形はどうあれ定格表記されている電源を無理やりにでも与えてしまえば電気製品は動いてしまうのである。 半田付けで無理やり供給することも出来る ちなみに、電池も種類によって電圧が異なるため、形状が同じように見えても電源としての能力は異なる可能性があるので注意が必要だ。 また、以下のサイトで各国の電源が分かりやすくまとめられている。 海外電圧一覧表|株式会社YAMABISHI 表を見ていただければ分かるが、日本は一般的な商用電源が100Vとかなり低い。 周波数が地域で違うのも非常に珍しいため、実は電源でも大昔から「ガラパゴス化」していたことが分かる。 最近は対応電源の幅が広い製品が多いため海外旅行時にわざわざコンバータを持ち歩くことは少なくなったが、比較的マイナーな国へ出かける際には一応確認しておきたい。 非常に基本的な事項だけをダラダラと書いているが、「今さら聞けないシリーズ」として根気強く執筆していきたい。 次回は「消費電力」について説明したいと思う。 PR Comment0 Comment Comment Form お名前name タイトルtitle メールアドレスmail address URLurl コメントcomment パスワードpassword